教育に関する悩み相談室


 ここでは、松徳学園に寄せられた様々なお子様の教育に関する悩みについて考えます。
よくある質問からかなり個人的な悩みまで、松徳学園学習教室 教務主任:小山 が、お答えできる範囲で、できるだけわかりやすくお答えしていきたいと考えています。メールでのご質問も受け付けております。もちろん相談者のお名前は公開いたしません。

 私たちの側から見ると、同じような悩みや質問が多いのに、相談される方は皆さん自分だけ、自分の子供だけのことだと問題を抱え込みがちなのです。

 このページを読むことで「あ、うちだけじゃないんだ」と思っていただくことがあれば大変うれしいです。
 同業者の方からの「それはちがうんじゃないか?」というお叱りの意見や「私はこう思う」というご父母のご意見もお待ちしております。

 なお、ここでお答えする内容につきましては、小山個人の意見も入っておりますことと、受験シーズンなど繁忙期には内容の更新が滞りますことをご了承ください。


文責:松徳学習教室 教務主任 小山由美子

中学受験はさせるべきか?
やはりこの相談が一番多いのです

この問題については、まず、2005年6月10日発行・「中央らいふ」のインタビュー記事をお読みください。
     松徳学園は「東京都中央区」という中学受験率が高い地域にあります。中央区内でも小学校によって受験率はかなり違いがありますが、平均すると4割近くが私立中学に進学しているようです。松徳学園でも「中学受験はしない」といっていた生徒が急遽、小6の10月から受験勉強を始め、志望校に合格していくというケースも毎年のようにあります。子供にとっては小6の10月あたりが最終決断ポイントのようです。特に女の子にこの傾向が多く、「のんびりしていたら、みんな受験するんであわてた」「公立に進学した先輩が不良になっていて(笑)同じ学校に行きたくなくなった」など理由は様々ですが、「小4から進学塾に通って毎日遅くまで勉強してという生活はいやだ」し、「親もそれを望んではいない」けど「みんながいくから」私立にいきたくなるようです。
 小山個人としては、遊びたい盛りの小学生が遊びたいのを我慢して、遅くまで進学塾に行かされて、「受験テクニック」を叩き込まれ、「小6」で自分の限界や学力レベルを自覚させられることになる中学受験の仕方にはあまり賛成できません。じゃあ、公立中学に期待が持てるかといわれたら「YES」とはいえないのです。同じような考えを持つ小学校の先生、塾の先生は多いようです。じゃあ、「理想の中学受験とは?」と聞かれると皆さん悩みの種となっているようで。。。私が中学受験生を持ったとき注意することは、まず、小学生らしい規則正しい生活および食生活。10時には寝る。遅くまで勉強させても小学生には逆効果。送り迎え、お手伝い、食事、雰囲気作りなど母親だけでなく、家族がみんなで協力すること。さらに、生徒の能力やキャラクターに合わせて、将来の選択肢ができるだけ多い進路を探してあげること。決して偏差値で受験校を絞らないこと。受験が目的ではないのです。大事な6年間を過ごす空間を見つける作業なのです。将来、生徒の母校になる学校なのですから。

では何年生から受験準備をさせればいいのか?

様々な説がありますが、5年生からで十分だと思います。低学年から受験のためだけに勉強するような癖をつけるのはあまり賛成できません。というのは、低学年から進学塾に通っている生徒を指導して感じたことですが、一番大事な5,6年生で息切れする生徒が多い、パターン化した問題の解き方を身につけてしまうので、なぜそうなるかを考える習慣がなくなる、授業ノートをとるのに必死で理解が後回しになる等の弊害が見られます。松徳には、こんな理由での進学塾脱出組が多くいます。そのような小学生は精神的にすさんでしまってることも多く、勉強面だけでなく精神面から建て直しが必要となります。もちろん、何の問題もなく進学塾に通いきる生徒もいます。ですから、まわりのお母さん情報やマスコミ情報に振り回されずに、冷静に自分の子供の能力や特性をよく考えて、無理のない方法を考えてあげなければいけません。
 実際に松徳では、ご家庭が上位校の受験を希望し、その生徒の特性に合っていると判断できる場合には、進学塾にいくことを斡旋する場合もあります。ただし、やってみて無理があると感じたら、心まで壊す前に戻ってくるように薦めています。



家でぜんぜん勉強しないんですけど。

よく耳にする言葉です。でも、本当にそうでしょうか?案外、両親の気づかないところで勉強してたりするのです。宿題は、学校で済ましてしまう生徒もいます。家で勉強しない(できない)理由は様々です。「おちつかない」「ゲームとかTVとかの誘惑に負ける」「自分の部屋がない」「単に勉強が嫌い」などなど。特に小学生の場合、一人でお留守番しているときには、勉強できないことが多いようです。仕事を持っているお母様たちから「私が帰るまでゲームをしたり、TVをみたりしている」ということをよく聞きます。しかし、私が子供たちを見ていて実際に感じたことですが、「子供は安心した環境の中にいないと勉強できないことが多い」ので一人ぼっちでいるときに勉強しろというのは無理があるのです。自分が子供のころのことを思い出してください。学校から帰るとお母さんは家にいましたか?兄弟はいましたか?どんなタイミングで勉強していましたか?今の自分の子供はあなたの子供時代と同じ環境にいますか?案外、自分の子供時代のことは思い出せない、忘れてしまっているご両親が多いのです。松徳学園では、「家で勉強できない・しない」生徒のために、教室を無料開放し「○○ちゃんの勉強部屋」と称して、自習を薦めるようにしています。学校の宿題や松徳の課題をやったり時々おやつや飲み物で休憩したりしながらお母さんが仕事帰りにお迎えに来るまで待っている小学生もいます。中高生では受験生を中心に、先生が課題を出したり、学校の課題を先生がスケジュール管理したりして、一人ではくじける課題学習をフォローします。勉強する習慣がつけば次第に家でもやるようになる生徒もいます。家ではやる気が出ないからと、松徳で終業ぎりぎりまで勉強して帰る生徒や、晩御飯を食べてから戻ってくる生徒もいますが(笑)。。



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